畳へり
こんにちは。
住宅アドバイザーの茂木です。
先日、お世話になっている畳屋さんから手作りのバックを頂きました。
畳の縁(へり)で出来ています。
以前も頂いた事があるのですが、今回は春バージョンだそうで、素敵な色合いです。
そこで今日は畳縁(たたみべり)についてお話します。
畳縁とは畳の縁についている織物のことで、摩擦から畳を守るものです。
また畳を敷き詰めたときにできる隙間をしめる役割もしています。
昔は格式を表す象徴だったそうで、ヘリの模様や色で身分などを表していました。
位のない者は畳のへりの無いものを使っていたそうです。
また、昔から「畳のへりは踏んではいけない」と言われています。
その理由は、
①格式を重んじるため
武家社会では紋縁(もんべり)という家紋入りの畳縁を使うようになりました。家紋を踏むことは絶対に許されません。「踏む」という行為は相手への侮辱を意味します。
②身を守るため
昔は床下に忍び込み、畳の隙間から攻撃を仕掛けてくることがありました。へりを踏むと隙間ができ、相手に居場所がわかってしまうので、身の安全を守るため畳縁は踏まないようになりました。
③畳を傷めないため
昔の畳はそれほど丈夫ではなく、特にへりの部分は擦り切れやすく踏むと畳を傷めてしまう原因にもなったそうです。
現代では、身分や格式でへりを使い分けることはなくなりましたが、好みに合わせて選ぶことができます。
前述したように、バックやポーチを作るのも人気があるそうです。
畳縁は丈夫で軽いのでハンドメイドにぴったりですね。
使い方は変わっても、良いものが引き継がれていくのは素敵です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!